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バナナパッションフルーツ

バナナパッションフルーツ

Passiflora tripartita

バナナパッションフルーツ(Passiflora tripartita)は、トケイソウ科(Passifloraceae)に属する丈夫で成長の早い蔓植物であり、バナナとパッションフルーツを合わせたような甘酸っぱい果肉を持つ、特徴的な細長い果実で珍重されています。

• 南米アンデス山脈高地が原産であり、世界中の熱帯および亜熱帯の山地で栽培・帰化している
• トケイソウ属は開花植物の中で最も大きな属の一つであり、550 種以上を含み、その多くが食用の果実をつける
• 一般名は、バナナに似た細長い果実の形状と、特徴的なパッションフルーツの種子と果肉に由来する
• Passiflora mollissima(タキソ)や Passiflora tarminiana(クルバ・エクアトリアーナ)など、他の商業的に重要なパッションフルーツと近縁であり、分類学的には歴史的に改訂や混乱の対象となってきた

Passiflora tripartita は、南米アンデス地域が原産です。

• 自生域は、ベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビアの高地にまたがる
• 通常、標高 1,800〜3,600 メートルの範囲に生育する
• 自生地では、山地の雲霧林における林縁、生け垣、攪乱された地域などに生育する
• 中央アメリカ、ニュージーランド、東アフリカ、オーストラリアの一部に導入・帰化している
• 一部の地域(特にニュージーランドやハワイ)では侵略的外来種となっており、在来の森林植生を覆い尽くすことがある
Passiflora tripartita は、丈夫で木質化した基部を持つ蔓植物であり、かなりの長さに達する可能性があります。

茎と成長习性:
• 成長の早い多年生の蔓植物で、茎は 5〜10 メートル以上に伸びる
• 茎は円筒形で、加齢とともに半木質化する
• 巻きひげ(変化した腋芽)を用いて支柱に巻き付きながら登る

葉:
• 特徴的な 3 裂葉(三出複葉)をしており、これが種小名「tripartita(3 つに分かれた)」の由来となっている
• 各裂片は卵形〜長楕円形で長さ 5〜12 cm、縁には鋸歯がある
• 葉の表面は濃緑色で無毛、裏面は淡色で微細な軟毛を持つことがある
• 気候により落葉性から半常緑性まで変化する

花:
• トケイソウ属に特徴的な華やかなもので、複雑な構造をしている
• 直径は約 5〜7 cm
• 花弁はピンク色〜淡いローズパープル色で、目立つ副冠(糸状の構造)に囲まれている
• 花は両性で、通常は葉腋に単独でつく
• 開花は暖かい時期に見られ、主に大型のハチやハチドリによって受粉される

果実:
• 細長い卵形〜円筒形の液果で、長さ 6〜12 cm、幅 3〜4 cm
• 外皮(外果皮)は滑らかで、初期は緑色だが、熟すと黄色またはオレンジがかった黄色になる
• 果皮は厚く革質で、しばしばバナナのような形状と表現される
• 内部には、半透明で芳香があり橙色の果肉に、多数の小さく硬い黒い種子が含まれる
• 果肉は多汁で甘酸っぱく、非常に香りがよい。風味はバナナ、パッションフルーツ、柑橘類がブレンドされたものと表現される
バナナパッションフルーツは、降雨が均一に分布する冷涼で湿潤な山地環境でよく生育します。

• 熱帯および亜熱帯の高地において、標高 1,800〜3,600 m を好む
• 中程度の気温を必要とし、至適生育温度は 12〜22°C である
• 軽い霜には耐えるが、長期間の凍結により損傷する
• 有機物を適度に含んだ水はけの良い肥沃な土壌を好む
• 日照条件は日向から半日陰まで生育するが、結実は日向が最も良い
• 侵略の潜在性:ニュージーランドやハワイなどの地域では、在来の下草を日陰にして駆逐する密な樹冠を形成し、環境雑草として分類されている
• 大型のハチ(例えば、キマダラハナバチ属 Xylocopa など)やハチドリによって受粉される
• 種子は果実を摂食する鳥類や哺乳類によって散布される
バナナパッションフルーツは、そのユニークな果実と観賞価値の高い花を目的として、適した気候の家庭園芸や小規模農園で栽培されています。

気候と耐寒性:
• USDA ハーディネスゾーン 9〜11 が最も適しており、一時的な軽い霜には耐えるが、持続的な凍結には耐えない
• 冷涼から中程度の気温を必要とし、高温の低地熱帯ではよく生育しない
• 至適温度範囲:12〜22°C

日照:
• 結実を最大化するには日向が望ましいが、半日陰にも耐える

土壌:
• 有機物が豊富で水はけの良い肥沃な土壌
• やや酸性〜中性を好む(pH 5.5〜6.5)
• 過湿や重粘土質の土壌は避ける

水やり:
• 生育期は定期的に水やりを行い、土壌を湿った状態に保つ(ただし冠水は避ける)
• 気温が低下する休眠期は水やりを減らす

支柱と仕立て:
• 登らせるための強固なトレリス、アーバー、またはフェンスが必要
• 旺盛な成長を抑制し、新しい枝での結実を促すために、毎年剪定を行う

繁殖:
• 播種(発芽まで 2〜6 週間、結実まで 2〜3 年を要することがある)
• 半成熟枝挿し木(結実が早く、通常 1〜2 年)
• 取り木

一般的な問題点:
• 温暖な地域におけるミバエ類の害虫被害
• 多湿条件下における糸かび病などの真菌性病害
• 管理を怠ると、その旺盛な成長により侵略的になることがある

豆知識

バナナパッションフルーツには、故郷アンデスでは果樹として愛されながら、海外では生態系の脅威として忌み嫌われるという、悪名高い二面性があります。 • ニュージーランドでは、Passiflora tripartita(および近縁種)が生物安全保障法に基づき、望ましくない生物に分類されています。これは 1 ヶ月に最大 2 メートルも成長し、在来の森林樹木や低木を覆い尽くす浸透不能なマット状の群落を形成することがあります。 • トケイソウ属の属名 Passiflora は、16 世紀に南米を訪れたスペイン人宣教師によって名付けられました。彼らは花の複雑な構造の中にキリストの受難の象徴を見出しました。 — おしべ 5 本は、キリストの五聖痕を表す — めしべの柱は 3 本あり、キリストを十字架に打ち付けた 3 本の釘を表す — 副冠の糸状の部分は、いばらの冠を象徴する — 5 枚の花弁と 5 枚のがく片を合わせると、(ユダとペトロを除いた)10 人の忠実な使徒を表す • 種小名「tripartita」は、3 つの明確な裂片に分かれるという本種の最も特徴的な部分、つまり葉の形状に直接言及したものです。 • 好条件の下では、1 本の成熟した蔓が 1 シーズンに 200 個以上の果実を実らせることがあり、トケイソウ属において最も多収な果樹用蔓植物の一つとなっています。

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