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アビウ

アビウ

Pouteria caimito

アビウ(Pouteria caimito)は、アカテツ科に属する熱帯の果樹で、甘くクリーミー、そして半透明の果肉と、特徴的な黄色からオレンジ色の果実が高く評価されています。アマゾン盆地が原産地であり、何世紀にもわたり熱帯南米全域で栽培・楽しまれてきました。現在では世界中の熱帯地域で栽培されています。

• 直径約 5〜10cm の丸か楕円形の果実を実らせる
• 果肉は白く半透明で、滑らかでカスタードのような食感がある
• 風味はキャラメル、バニラ、そしてほのかな柑橘類が調和したものと表現されることが多い
• プテロカルフス属(Pouteria)には 300 種以上が含まれており、その多くが食用の果実を生産する

分類

Plantae
Tracheophyta
Magnoliopsida
Ericales
Sapotaceae
Pouteria
Species Pouteria caimito
アビウは、ブラジル、ペルー、コロンビア、エクアドル、ベネズエラにまたがるアマゾン盆地西部が原産です。低地の熱帯雨林、特に川の氾濫原や、深く水はけの良い土壌のある地域で生育します。

• アマゾンの先住民は何千年もの間、アビウの果実を収穫し消費してきた
• 本種は 18 世紀後半、スペインの植物学者イポリト・ルイス・ロペスとホセ・アントニオ・パボンによって正式に記載された
• その後、東南アジア、中央アメリカ、カリブ海諸国、オーストラリア熱帯域の一部など、他の熱帯地域にも導入された
• ブラジルでは最も人気のある在来果樹種の一つであり、地元の市場で広く販売されている
アビウは中木の高木で、栽培下では高さ 5〜15m に達しますが、自生木はそれ以上に成長することがあります。

幹と樹皮:
• 幹は通常まっすぐで、直径 20〜40cm
• 樹皮は粗く、茶色から灰色がかっており、傷つけると白色の乳液(ラテックス)を分泌する

葉:
• 単葉で互生し、楕円形〜長楕円状披針形
• 長さは約 10〜20cm、幅は 3〜6cm
• 表面は光沢のある濃緑色で、裏面はそれより淡い
• 枝の先端に房状に集まってつく

花:
• 小型で、白色〜緑白色。葉腋に単独、または小さな房状につく
• 両性花(雄しべと雌しべの両方を持つ)
• 主に雨季に開花する

果実:
• 丸か楕円形の液果で、直径 5〜10cm
• 果皮は滑らかで薄く、熟すと鮮やかな黄色〜橙黄色になる
• 1〜4 個の大きく光沢のある濃褐色の種子を含む
• 果肉は半透明の白色でゼリー状、完全に熟すと非常に甘い
• 未熟果には粘着性のあるゴム状の乳液が含まれており、口唇に付着することがある。食用となるのは完全に熟した果実のみ
アビウは、湿度が高く温暖さが持続する低地の熱帯環境に適応しています。

• 標高 500m 以下の熱帯雨林帯に自然分布する
• 深く水はけが良く肥沃な土壌、特に川沿いの沖積土壌を好む
• 年間降水量 1,500〜2,500mm の地域でよく生育する
• 生育適温は 20〜30℃。霜や長期間の低温には弱い
• 主にハチなどの昆虫類によって受粉される
• 果実は多様な哺乳類や鳥類に食べられ、それらが種子散布を助ける
アビウは、熱帯地域の家庭園や小規模果樹園で果樹として栽培されています。定着後は比較的手間がかかりませんが、生育には熱帯条件が必要です。

気候:
• 純粋な熱帯性で、霜や 5℃以下の低温には耐えられない
• 最適生育温度は 24〜28℃
• 高い湿度と、定期的な降雨または灌漑を必要とする

土壌:
• 深く水はけが良く肥沃な土壌を好み、pH は弱酸性〜中性(5.5〜7.0)が適する
• 水はけが良ければ、砂壌土や粘壌土など多様な土壌に適応する

水やり:
• 特に果実の発育期には、一定の土壌水分が必要
• 若木は定期的な灌水の恩恵を受けるが、成木はある程度の乾燥耐性を示す

繁殖:
• 主に実生繁殖によるが、接ぎ木や取り木も行われる
• 種子は新鮮なうちに播く必要がある。発芽力は急速に低下するため(1〜2 週間以内)
• 実生樹は通常、植栽後 3〜5 年で結実し始める
• 接ぎ木樹はより早期(2〜3 年)に結実し、果実品質も安定しやすい

日照:
• 直射日光下〜半日陰で最もよく生育する
• 若木は定着期に日陰による保護があるとよい

主な問題点:
• 商業生産ではミバエ類の発生が主要な害虫問題となる
• 過度に多湿な条件下では、果実に真菌性病害が発生することがある
• 未熟果の粘着性乳液は、収穫時に厄介な場合がある

豆知識

アビウの粘着性乳液には興味深い二面性があります。未熟果のゴム状の樹液は口唇をくっつけてしまうことがあり(未経験者にはよく知られた危険です)、完全に熟した果実の果肉はアカテツ科全体でも最も繊細で美味しい風味の一つとされています。 • ブラジルの言い伝えでは、完全に熟す前にアビウを食べると、乳液によって口唇が「封じ込まれる」として子供たちに注意が促される • 属名の Pouteria(プテロカルフス属)はフランスの植物学者シャルル・ルイ・レリチエ・ド・ブリュテルにちなむが、語源の由来については議論がある • 驚くほど甘くキャラメルに似た風味プロファイルから、地元の市場では「キャラメルフルーツ」と呼ばれることもある • 多くのアカテツ科植物と同様、本種の白色乳液は天然ガム基材などとしての産業利用の可能性が研究されている

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