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カラーリリー

カラーリリー

Zantedeschia aethiopica

カラーリリー(Zantedeschia aethiopica)は、サトイモ科に属する印象的な多年生草本で、アラムリリーとしても知られています。一般的な名前とは裏腹に、ユリ科の本当のユリではありません。

• 南部アフリカ原産であり、現在では世界中で最も広く栽培されている観賞用植物の一つとなっています
• 優雅で漏斗状の白い仏炎苞と、目立つ黄色い肉穂花序が珍重されています
• 花言葉では純潔、優雅、再生の象徴とされています
• 結婚式の花束から葬儀の飾りまで、幅広く利用されています

Zantedeschia aethiopica は南部アフリカ、特に南アフリカ、レソト、エスワティニ、モザンビークに自生しています。

• 本来、亜熱帯から温暖な温帯地域にある湿地帯、川岸、季節的に冠水する草原で生育します
• 属名の Zantedeschia は、イタリアの植物学者ジョヴァンニ・ザンテデスキ(1773–1846 年)にちなんで名付けられました
• 種小名の「aethiopica」はエチオピアを意味するラテン語に由来し、サハラ砂漠以南のアフリカ全域を広く「エチオピア」と呼んでいた初期のヨーロッパの植物学の慣習を反映しています
• 17 世紀にヨーロッパの園芸に初めて導入されました
• それ以来、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ合衆国西部、南ヨーロッパなど、世界中の多くの温暖な温帯から亜熱帯地域で帰化しています
• 湿地帯において地下茎を介して力強く拡がるため、一部の地域(特にオーストラリアやカリフォルニア州の一部)では侵略的外来種に分類されています
Zantedeschia aethiopica は、丈夫で株立ち状になり、地下茎を持つ多年生草本です。

地下茎と根系:
• 地下を水平に広がる、太く多肉質で分枝する地下茎を持ちます
• 地下茎には多量の水と栄養分が蓄えられており、季節的な乾燥を乗り切ることを可能にします
• 不定根は地下茎の節から発生します

葉:
• 大きく、矢じり形(矢筈形)から広い卵形で、長さは 15〜45 cm、幅は 5〜25 cm に達します
• 濃緑色で厚く革質であり、表面は光沢があります
• 葉柄は長く(最大 60 cm)、太く、スポンジ状です
• 温暖な気候では常緑ですが、より寒冷な地域では半落葉性になることがあります

花序:
• 「花」と呼ばれる部分は、実際にはサトイモ科に特徴的な特殊な花序です
• 仏炎苞:大きく目立つ白(まれに淡いピンク色)の漏斗状に変化した苞で、長さは 10〜25 cm。優雅に曲がり、先端で広がっています
• 肉穂花序:鮮やかな黄色で指のような形状をした中央の穂(長さ約 5〜8 cm)で、微小な真の花が密に覆っています
• 雌花は肉穂花序の基部に集まり、雄花はその上部に位置します
• 開花は主に晩春から初夏にかけてですが、温暖な気候では一年中間欠的に開花することもあります

果実と種子:
• 受粉が成功すると、小粒のオレンジがかった黄色の果実(液果)を房状につけます
• 各果実には数個の種子が含まれています
• 種子は鳥や水によって散布されます
自生地である南部アフリカにおいて、Zantedeschia aethiopica は湿地帯や河川沿いの環境に生育しています。

• 池の縁、川岸、沼地、季節的に冠水する草地などで見られます
• 日向から半日陰を好みます
• 定期的な冠水や過湿な土壌にも耐性があります
• 南アフリカでは、湿地の縁を安定させ、両生類や無脊椎動物の生息地を提供するという生態学的な役割を果たしています
• 肉穂花序のほのかな香りと熱に誘われた多様な昆虫によって受粉されます
• 侵略的に帰化している地域では、在来の湿地植生を駆逐する高密度の単一種群落を形成する可能性があります
• USDA 耐寒区分:8〜10 区。より寒冷な地域では季節限定の植物として栽培するか、屋内で越冬させることができます
Zantedeschia aethiopica は、人間、猫、犬、馬に対して毒性があります。

• 植物体のすべての部分に、不溶性のシュウ酸カルシウム結晶(針状結晶:ラフィド)を含んでいます
• 摂取すると、口、舌、唇、喉に激しい灼熱感と刺激を引き起こします
• 症状には、よだれの過多、嘔吐、嚥下困難、口腔内の腫れなどがあります
• 樹液に皮膚が触れると、感受性のある人に皮膚炎を引き起こす可能性があります
• 重症度は概して中程度であり、致死に至る中毒は稀です
• 子供やペットの手の届かない場所に保管し、取り扱いや株分けの際には手袋を着用してください
カラーリリーは、花壇の縁取り、鉢植え、切り花として人気があります。水と光の要件を満たせば、比較的栽培は容易です。

光:
• 日向から半日陰
• 高温地域では、仏炎苞の日焼けを防ぐために午後の直射日光を避けます

用土:
• 有機質に富み、湿り気があり、水はけの良い土壌
• 粘土質や壌土にも耐え、湿地帯や水辺でよく生育します
• 適正 pH:弱酸性から中性(6.0〜7.0)

水やり:
• 常に湿った土壌を保つことが不可欠です。生育期間中は乾燥させないでください
• 浅い冠水にも耐えるため、池の縁やウォーターガーデンに最適です
• 秋に葉が黄色くなってきたら、休眠を促すために水やりを減らします

温度:
• 至適生育温度:15〜25°C
• 地下茎は霜に弱いため、USDA 8 区より寒冷な地域では、厚くマルチングするか、掘り上げて屋内で保管します

施肥:
• 早春と盛夏に、緩効性のバランス型肥料を施します
• 花よりも葉の生育を促進してしまうため、窒素の過剰施用は避けてください

増やし方:
• 秋または早春に地下茎を分割して増やします
• 種まきも可能ですが成長は遅く、開花サイズになるまで 2〜3 年かかることがあります

主なトラブル:
• 過湿や換気不良な条件下での細菌性軟腐病(エルウィニア菌)
• 多湿環境下での葉斑病
• 新芽につくアブラムシやアザミウマ
• 開花しない場合は、日照不足、地下茎の混み合い、または冬の低温要求期間(春化)の不足が原因であることが一般的です

豆知識

カラーリリーは何世紀にもわたり、芸術家や文化を魅了し続けてきました。 • ディエゴ・リベラ、フリーダ・カーロ、ジョージア・オキーフ、パブロ・ピカソらの絵画に顕著に描かれており、そこでは生命と死の両方を象徴しています • 古代ギリシャ・ローマ神話では、カラーリリーはヘラとヴィーナスに関連付けられていました。伝説によれば、ヘラがヘラクレスに授乳した際に天からこぼれ落ちたミルクから生まれたとされています • 葉の先端から水滴を放出する「吐水(ぐつすい)」という、いわば植物が「汗をかく」能力は、かつて初期の植物学者たちによって植物の「涙」であると考えられていました • Zantedeschia aethiopica は肉穂花序の温度調節機能を持ち、特殊な細胞呼吸(シアン化物耐性を持つ代替酸化酵素経路)によって、周囲の気温より数度高い状態を維持します。これにより、受粉者を惹きつけるための揮発性物質の放出を助けます • アフリカの一部の伝統医学では、地下茎から作った湿布薬が創傷治療に用いられてきましたが、この植物が持つシュウ酸カルシウムの毒性により、重大なリスクを伴う行為です • カラーリリーは、野生で豊かに生育する島国セントヘレナの国花です

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